YOSHIOKA   Lab. 

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聴覚障害支援メディア研究室
東京工科大学メディア学部

 


PHILOSOPHY

No one
left behind

誰ひとり、取り残さない。

世の中の多くの仕組みやサービスは、より多くの人々が使うことを想定してデザインされています。しかし、一人でも困っている人がいれば、それを助ける仕組みやサービスが必要だと、私たちは考えています。誰ひとり、取り残されないために、調査・研究だけでなく、社会実装までを目指します。

 

 


STUDY

 

❶言葉を楽しく覚えるアプリ「Vocagraphy」

「Vocagraphy!(ボキャグラフィー)」は、言葉を楽しく覚えるためのスマホアプリ(無料)です。「Vocagraphy」は、【語彙(vocabulary)】と【写真術(photography)】を合わせた造語で、写真と言葉を一緒に眺めて語彙を増やす学習方法のことを指します。
難聴児の家庭学習のために開発されましたが、健聴のお子さんの自主学習や、大人の方が専門用語を覚える時など、使い方次第で様々な用途に活用することができます。身の回りのものを写真に撮って、楽しく言葉をたくさん覚えましょう。
 

アプリの公式ページを見る


 

❷オンラインを活用した聴覚障害児とその家庭の支援

聴覚障害児を取り巻く環境はとても複雑です。生まれてくる子どもの1,000人に1人が聴覚障害を持ち、補聴器や人工内耳の選択、学校の選択、手話や音声言語などのコミュニケーション手段の選択など、さまざまな選択に迫られます。聴覚障害児に関わる専門分野は、医療・言語・発音・電子機器など多岐に及ぶだけでなく、聴覚障害の種類によって必要となる情報が異なります。本研究では、AIによるデータ解析と適切な情報提供を可能にするポータルシステムを開発し、ステークホルダーの共創によるコレクティブ・インパクトの実現を目指します。

❸聴覚障害者が音楽イベントに参加する際の課題及び実態の調査

聴覚障害者の聞こえ方は様々であり、補聴器や人工内耳を使用して十分に音楽を楽しむことができる人もいれば、リズムを振動で感じたり、楽器を演奏したり、カラオケで歌ったりと、自分なりの楽しみ方があります。また、学校教育においては音楽を楽しむだけでなく、言語発達への効果が期待されており、聴覚障害者を対象とした特別な音楽会も実施されています。
最近は、振動デバイスをはじめとする技術の導入もあり、聴覚障害者が音楽を楽しむための工夫がされています。しかしこれまでの研究では、聴覚障害者が音楽イベントに参加する際の課題について詳細に調査されたものはほとんどなく、これからどのような技術を活用し、どんな工夫をすれば良いか明確になっていません。この調査は、具体的な課題を明らかにし、聴覚障害者が音楽イベントをより楽しめるような共生社会の実現に向けた取り組みに生かすことを目的としています。

 


RECRUIT

2024年度の卒研選抜は終了しました。

 


PROFILE

実体験をもとに、研究を進めます。

もともとデジタル音楽・音響を専門としていましたが、次女が難聴であることがきっかけで、この研究室を立ち上げました。世の中の多くの仕組みやサービスは、より多くの人々が利用することを想定してデザインされています。しかし、私たちは一人でも困っている人がいれば、その人を支援するための仕組みやサービスが必要だと考えています。聴覚障害のある方々が「誰一人取り残されない」社会を実現するために、調査・研究に加えて社会実装までを目指します。
 

代表教員

吉岡 英樹

 

プロフィール

バークリー音楽院でデジタル音楽・音響を学び1995年に卒業。帰国後、日本の音楽業界で著名アーティストの音楽制作現場に従事。フリーのサウンドクリエイター、(株)ブルーライトワークス代表を経て、現職。2019年に聴覚障害支援メディア研究室を立ち上げ、情報技術を活用した聴覚障害支援の研究を進めている。

 

 


Media Appearances

[2023.7.18/SCENARIO(WEB)]科学技術振興機構(JST)が運営する社会課題の解決に向けたシナリオを蓄積・共有するポータルサイト「SCENARIO」でアプリが紹介されました。
[2023.5月/教育学術新聞]アプリに関する研究が紹介されました。
[2022.11.6/サイエンスアゴラ(イベント)]科学技術振興機構「STI for SDGsアワード」優秀賞を受賞し、サイエンスアゴラで登壇しました。
[2022.9.26/目で聴くテレビ、テレビ神奈川、KBS京都(TV)]アプリが紹介されました。
[2022.8.28/TOKYO MX「ええじゃないか!!」(TV/YouTube)]アプリが紹介されました。
[2022.5.25/公益社団法人かながわ福祉サービス振興会「かながわ障害者IT支援ネットワーク」(WEB)]アプリが紹介されました。
[2022.4.13/東京MXテレビ「堀潤モーニングFLAG」(TV)]アプリが紹介されました。
[2022.3.16/テレビ東京「SDGsファイル/チェンジ・ザ・ワールド」(TV)]アプリが紹介されました。
[2021.9.23/NHKワールド「NEWSLINE IN DEPTH」(TV)]アプリが紹介されました。
[2021.8.25/NHKワールド再放送(TV)]アプリが紹介されました。
[2021.6.2/NHK WORLD-JAPAN(世界配信)]NHK WORLD-JAPANでアプリと研究室が紹介されました。
[2021.5.17/NHK(全国放送)]NHK「おはよう日本」でアプリと研究室が紹介されました。
[2021.5.13/NHK(WEB)]NHK「首都圏ナビ WEBリポート」でアプリと研究室が紹介されました。
[2021.4.20/NHK(首都圏局)]NHK「首都圏ネットワーク」でアプリと研究室が紹介されました。
[2020.5.25/東京新聞]難聴のまな娘にアプリ開発
[2020.3.10/八王子経済新聞]写真で作る「言葉カード」アプリ 東京工科大講師が難聴の愛娘のために考案
[2018.8.21/大学リリース]吉岡英樹メディア学部講師らが、田中美郷教育研究所との連携により難聴児を対象とした「夏休み子どもプログラミング体験教室」を開催。
 


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