PHILOSOPHY

No one left behind

誰ひとり、取り残さない。

世の中の多くの仕組みやサービスは、より多くの人々が使うことを想定してデザインされています。しかし、一人でも困っている人がいれば、それを助ける仕組みやサービスが必要だと、私たちは考えています。誰ひとり、取り残されないために、調査・研究だけでなく、社会実装までを目指します。

 

 


STUDY

 

言葉を楽しく覚えるアプリ「Vocagraphy」

「Vocagraphy!(ボキャグラフィー)」は、言葉を楽しく覚えるためのスマホアプリ(無料)です。「Vocagraphy」は、【語彙(vocabulary)】と【写真術(photography)】を合わせた造語で、写真と言葉を一緒に眺めて語彙を増やす学習方法のことを指します。
難聴児の家庭学習のために開発されましたが、健聴のお子さんの自主学習や、大人の方が専門用語を覚える時など、使い方次第で様々な用途に活用することができます。身の回りのものを写真に撮って、楽しく言葉をたくさん覚えましょう。
 

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●Voices for All -聞こえない、聞こえにくい人にも声を届ける-

本取り組みは、聴覚障害者にとって重要な情報が、アナウンスを通じて十分に伝わっていない現状を重大な課題と捉え、その解決を目指すものです。私たちは、日本で初めてBettear社のAuracast™とWi-Fiを使ったハイブリット方式の「新感覚!補聴支援システム」を導入しました。現在、多くの施設やイベントでは音声による情報伝達が中心であり、聞こえない・聞こえにくい人々は必要な情報を得られず、不安や不便を強いられています。私たちは、この課題を解決するため、アナウンスを行う施設やイベント関係者に向けて、新しい情報伝達システムの導入を推進しています。さらに、導入を義務化するための条例制定や法改正にご尽力いただける方々への協力依頼も重要な柱としています。

●サイレント・コミュニケーション

 本プロジェクトの目的は、聞こえる人に、聞こえない・聞こえにくい世界を知ってもらうことで、聞こえ方に関わらず、皆が一緒に暮らせる社会を実現することです。サイレント・コミュニケーションは二つの体験で構成されており、一つは聞こえにくい状態のシミュレーションにより聴覚障害への理解を深める体験、もう一つは手話やジェスチャーを使って楽しくコミュニケーションをとる体験となっています。これまでに、大学のゼミ、中学生や高校生を対象としたオンライン及び対面の授業、音響シミュレーションを使った体験型コンテンツの開発と展示会への出展などを実施してきました。
 私たちは、一人でも多くの方にサイレント・コミュニケーショを体験していただきたいと考えています。対面やオンラインでのワークショップの実施や、体験コンテンツの共同開発など、ご興味のある方はお気軽にお声がけください。一緒に、聞こえのインクルーシブ社会を実現しましょう。
 

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RECRUIT

【卒研選抜は終了しました】

 


PROFILE

実体験をもとに、研究を進めます。

もともとデジタル音楽・音響を専門としていましたが、次女が難聴であることがきっかけで、この研究室を立ち上げました。世の中の多くの仕組みやサービスは、より多くの人々が利用することを想定してデザインされています。しかし、私たちは一人でも困っている人がいれば、その人を支援するための仕組みやサービスが必要だと考えています。聴覚障害のある方々が「誰一人取り残されない」社会を実現するために、調査・研究に加えて社会実装までを目指します。
 

代表教員

吉岡 英樹

 

プロフィール

バークリー音楽院でデジタル音楽・音響を学び1995年に卒業。帰国後、日本の音楽業界で著名アーティストの音楽制作現場に従事。フリーのサウンドクリエイター、(株)ブルーライトワークス代表を経て、現職。2019年に聴覚障害支援メディア研究室を立ち上げ、情報技術を活用した聴覚障害支援の研究を進めている。

 

 


Media Appearances

[2025.10.17/東京工科大学プレスリリース]公共空間の雑⾳下でも必要な情報が誰にでも届く社会へ―Auracast™+Wi-Fiによる補聴⽀援システム体験会を実施
[2025.9.4/東京工科大学プレスリリース]―公共空間の雑音下でも必要な情報が誰にでも届く社会へ- Auracast™とWi-Fiによるハイブリッド補聴システム 国内初の検証プロジェクトを開始
[2025.7.5/産経新聞]聞こえる喜び知って 万博で人工内耳の普及イベント
[2025.6.18/東京工科大学プレスリリース]国内における難聴児への療育プログラム普及・理解促進へ 大阪・関西万博オーストラリアパビリオンにて開催のスピーチイベント メディア学部がドキュメンタリー映像コンテンツを制作
[2025.2.25/東京工科大学]吉岡英樹メディア学部講師が「チャレスポ!TOKYO」にサイレント・コミュニケーション体験を出展
[2024.12.23/東京工科大学]吉岡英樹メディア学部講師が子どもから大人までを対象に聴覚障害理解のワークショップ「サイレント・コミュニケーション」を実施拡大
[2024.10.18/東京工科大学プレスリリース]吉岡研究室がサイエンスアゴラ2024に出展しました
[2024.3.28/Inclusive Hub ミートアップ(トークイベント)]吉岡講師が聴覚障害の課題解決に取り組む研究開発者によるトークイベントに登壇しました
[2023.12.1-3/Nicograph2023(学会)]3名の学生がNicograph2023で発表しました
[2023.11.6/サイエンスアゴラ(イベント)]吉岡研究室がサイエンスアゴラ2023に出展しました
[2023.7.18/SCENARIO(WEB)]科学技術振興機構(JST)が運営する社会課題の解決に向けたシナリオを蓄積・共有するポータルサイト「SCENARIO」でアプリが紹介されました
[2023.5月/教育学術新聞]アプリに関する研究が紹介されました
[2022.11.6/サイエンスアゴラ(イベント)]科学技術振興機構「STI for SDGsアワード」優秀賞を受賞し、サイエンスアゴラで登壇しました。
[2022.9.26/目で聴くテレビ、テレビ神奈川、KBS京都(TV)]アプリが紹介されました
[2022.8.28/TOKYO MX「ええじゃないか!!」(TV/YouTube)]アプリが紹介されました
[2022.5.25/公益社団法人かながわ福祉サービス振興会「かながわ障害者IT支援ネットワーク」(WEB)]アプリが紹介されました
[2022.4.13/東京MXテレビ「堀潤モーニングFLAG」(TV)]アプリが紹介されました。
[2022.3.16/テレビ東京「SDGsファイル/チェンジ・ザ・ワールド」(TV)]アプリが紹介されました
[2021.9.23/NHKワールド「NEWSLINE IN DEPTH」(TV)]アプリが紹介されました
[2021.8.25/NHKワールド再放送(TV)]アプリが紹介されました
[2021.6.2/NHK WORLD-JAPAN(世界配信)]NHK WORLD-JAPANでアプリと研究室が紹介されました
[2021.5.17/NHK(全国放送)]NHK「おはよう日本」でアプリと研究室が紹介されました
[2021.5.13/NHK(WEB)]NHK「首都圏ナビ WEBリポート」でアプリと研究室が紹介されました
[2021.4.20/NHK(首都圏局)]NHK「首都圏ネットワーク」でアプリと研究室が紹介されました
[2020.5.25/東京新聞]難聴のまな娘にアプリ開発
[2020.3.10/八王子経済新聞]写真で作る「言葉カード」アプリ 東京工科大講師が難聴の愛娘のために考案
[2018.8.21/大学リリース]「夏休み子どもプログラミング体験教室」を開催


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